みなさん、こんにちは!
セキセイインコ大好き人間!ころみ♪(@koromiiiii)です
現在(2020年)私が飼っているセキセイインコのPOP(メス)が「甲状腺腫」という病気になり、通院しました
長年に渡りインコを数羽飼ってきた私ですが…
甲状腺腫になったインコはPOPが初めてでわからないことだらけ
原因・症状・治療法・治療費など…自戒を込めてまとめようと思います
この記事がインコと暮らしている方のお役に立てたら幸いです
それではお読みください!
異常に気づくまで
インコは病気を隠すと言いますが…
ほんとに…今回なかなか気づけませんでした
基本、私は家にいるのでリビングにいるPOPの事はよく見ていると思っていましたが…
あれ?なんかおかしい…?
と気づいたのは2020年2月1日の夜でした
POPがか細い声で鳴いていました
「ピ~…ピ~…」と…苦しそうにも聞こえます
POPを寝させる時は、ケージを暗くする為分厚いブランケットをかけているので外から姿は見えません
あれ?と思って中を覗くと鳴くのをピタリと止めます
また暗くすると「ピ~…ピ~…」と鳴くのです
これは…呼吸器に何か異常があるのでは?
と思いました
インコは病気を隠すので、明らかに体調がよくないとみられる時は状態がひどくなっている場合が多いです
なのですぐ病院に連れて行こうと思いましたが~
次の日の朝の様子は…
普通なんです
いつものように飛ぶし、ご飯もモリモリ食べている、フンも異常ない…
それでも具合が悪いのを隠しているのかもしれないと思い、こっそり横目で見ていましたが…
特に異常は見られなかったんです
なので病院へは行かず、もうしばらく観察してみようと思いました
だけどその日の夜も、ブランケットをかけてケージを暗くすると
「ピ~~…ピ~~…」と苦しそうに鳴いています!
これはやっぱりおかしい!!
と確信しました
感じていた「違和感」
そういえば…ここ最近…2週間くらい前から…違和感は感じていたんです
時々むせる
→人も気管に食べ物がいきそうになったらむせますよね、あんなカンジです
放鳥してもすぐケージに戻る
→いつもなら30分くらい遊ぶのに、3分で戻る時もあった
あまりさえずらない
→POPはメスなのであまりさえずらないけど、いつもに増して静かだった
ポッポッポー歌わない
→ご機嫌な時「鳩ポッポ」のリズムでポッポッポー♪と歌うんだけど、歌わない
上記のような姿が見られていたけれど…
日中はご飯もガツガツ食べてるし、フンも異常ない
放鳥タイムでは元気に飛びまくっているし、飛んだ後も呼吸は乱れていなかった(ように見えていたのかもしれません)
水浴びもジャブジャブするし、いつもと変わらない…
なので、この違和感は
気のせいかな~?
と思っていました
今となっては遅いですが…やはり違和感は見逃してはいけませんね
これらはPOPが出していた病気発症のサインだったのです
早速次の日の朝早く、動物病院へ行こうと決めました
手遅れになりませんように…と祈りながら…
動物病院受診1回目
朝起きてケージを明るくすると…やっぱり一見して普通のPOPでした
でも心なしか、肩で息をしているようにみえました
タクシーで動物病院へ向かいます
ころみはペーパードライバーなんです~(涙)
しかし割と近所にインコを診てくれる動物病院がある事はありがたいです
タクシーなのでキャリーケージは使わず、いつものケージで行きました
ここの動物病院は歴代インコがずっとお世話になっている病院
名前を呼ばれて診察室に入ります
先生に会うのは…5年ぶりくらい?
POPはあっさり先生に保定されておとなしくしています
早速状況を説明すると
確かに…呼吸音をよく聴くとグジュグジュ聞こえますね
鼻が詰まっているのかな…
日中は元気に見えるんです
夜、ケージを暗くすると、息苦しそうに…か細く鳴きます
そうですか…「夜苦しそうに鳴く」というのがひっかかります
甲状腺が腫れていると夜に症状がひどくなるんです
レントゲンを撮って確認してみましょう
甲状腺が腫れている…?
長年インコを飼ってきましたが、初めて聞くワードです
レントゲンを撮る間、待合室でドキドキ待っていました
名前を呼ばれて診察室に入ると、POPのレントゲン写真が貼られています
黒く見えるところが空気です
これを見ると…確かに器官が細くなっていますね
甲状腺が腫れていて圧迫しているように見えます
呼吸するのが難しく、酸素が肺に十分行き届かないので口呼吸になり、そのう(人間で言う胃)に空気がたまっています
咳のようにむせていたのは食道が圧迫されていたからかもしれませんね
なんという病気ですか?
「甲状腺腫」だと思われます
「ヨード(ヨウ素)」不足が原因であることが多いです
それから先生はわかりやすく説明してくださいました
甲状腺が腫れる仕組みと治療法
例えるなら…甲状腺はヨードを材料にホルモンを作る工場
①脳が甲状腺に「ホルモンを作れ」と命令する
↓
②材料となる「ヨード」が少ないから工場を大きくしようとする
↓
③工場を大きくしても材料がないからホルモンが作れない
↓
④ホルモンができないから脳が「もっとホルモンを作れ」と命令する
↓
⑤更に工場を大きくする=甲状腺がどんどん腫れる
この悪循環なんだそうです
治療法は…
- とりあえず甲状腺の腫れを抑えるために「甲状腺ホルモン製剤」を1週間飲ませる
- 症状が治まったら「ヨード」を摂取させる
「甲状腺腫」になったインコは初めてだったので、色々と先生に質問させてもらいました
今まで飼ってきたインコと同じ餌や青菜を与えていましたが、なんでPOPは発病したのでしょう?
小松菜や青梗菜は「ヨード」を分解してしまいます
他のインコよりもこれらの野菜をたくさん食べていた…という事はないですか?
確かに…POPは小松菜大好き
他の誰よりもたくさん食べていたかも…
甲状腺が弱いインコにはアブラナ系の葉物は与えない方がいいです
ヨードを分解しないサラダ菜、春菊、大葉がおすすめです
これには衝撃でした…!
だって…たいていのセキセイインコ飼育本には、オススメの青菜は小松菜って書いてありますよね!
ずっと男子インコを飼っていて、久々の女子インコなのですが、性別は関係ありますか?
性別は関係ありません
なぜ夜になると症状が悪化するのですか?
はっきりとはわかっていないのですが、夜になると甲状腺が腫れやすいみたいです
ヨードを摂取するのに良い食べ物はありますか?
ペレットには含まれているものもありますが、残念ながら一般的なシードにはヨードは含まれていません
栄養剤的なものから摂取したほうが確実です
先代インコが肥満で受診したことがあるので(汗)いたって普通のシードをあげていました
ヨードの事なんて考えたこともなかったです
機嫌が良いと「ポッポッポ~♪」と歌うのですがここ最近歌わず、さえずりも少なかったんです
この状態で声を出すのはしんどいと思いますよ
そっか…そうだったんだ
気づいてあげられなくてごめんよ~
それでも夕方ご飯タイムの3時と寝る時間の6時にはギャ!とひと鳴きはしていたよ(笑)
「甲状腺ホルモン製剤」は保定して直接飲ませるタイプと水に溶かして与えるタイプの2種類ありますが、どちらにしますか?
と聞かれました
溶かすタイプはいつ飲んでるのか不安なので、確実に飲んだとわかる直接タイプを選びました
しかしこちらは保定で暴れてドキドキさせると呼吸も早くなり、あまり良くないので上手に保定しなくてはいけません
インコの保定はしたことあるし、できるだろ~と思っての選択でしたが…
後に後悔することとなります(笑)
この日の診療費は…
初診料…1,000円
レントゲン撮影料…3,000円
投薬料…750円
消費税…470円
交通費…タクシー往復2,000円
合計 7,220円
先日息子がインフルエンザA型で病院行った時の診療代よりも高いYO!(笑)
また1週間後に来院してくださいと言われ、帰宅しました
投薬~保定に手こずる
「甲状腺ホルモン製剤」はこんなカンジです
これを朝2滴・夕方2滴飲ませます
帰宅して、早速保定して投薬しました
きっと噛むだろうから軍手をして保定すると、すんなり捕まりあっさり投薬終了
とってもいい子で飲んだのですーごく褒めたのですが~
その日の夜の投薬から大変でした…
POPは保定される事が初めてなので「保定=嫌な事」と理解したみたいです
ケージに手を入れて捕まえようとするのだけど、なかなか捕まえられない!
逃げ回るとやはり呼吸が苦しいのか変な呼吸音が聞こえるので、私も躊躇してしまう
今一度保定の仕方をネットで調べたり、なるべくささっと捕まえられるようにがんばりました!
こちら↓の動画がとても参考になりました~
投薬を始めた日の夜から、あのか細い声「ピ~…ピ~…」はなくなりました
「甲状腺ホルモン製剤」ってこんなに即効性あるのかな??
次の日から…目に見えてどんどん元気になったとわかりました
投薬3日目くらいから「ポッポッポ~♪」と歌うようになりました
ご飯を食べた後のさえずりも復活!
むせる事もなくなりました
違和感を感じた時に思ったことはやはり異常だったのだと反省しました
放鳥タイム、すぐケージに戻っていたのは…
飛ぶとやはり呼吸が苦しいし、ケージは安全ゾーンだと思っているのかもしれません
鳥は病気だったりケガをしていても、いつもと同じような行動を本能でしてしまうので…
POPが元気になればなるほど…保定が大変になってきました
1回目すんなり保定できたのは、弱っていた為だと思われます(笑)
そうだった!POPは美しきドSインコだった!
夫が大好きなので私をライバルと思っており、私は毎日噛まれていましたが(笑)
保定を嫌がるときの本気嚙みはえげつないです
軍手だとPOPの爪が引っかかるし噛まれると痛い
素手だと確実に流血するのでゴム手袋をして保定していました
POPもすぐに「ころみがゴム手袋をする=保定される」と理解したようで、私がゴム手袋を持つのを見るとギャーギャー鳴いて暴れるようになりました
ゴム手袋をしていても噛まれるとめっちゃ痛いんです(笑)
まず嘴の形に凹み、数分後に腫れ、後に内出血しているのか紫になります
なのでPOPの投薬中、私の手は紫の斑点だらけでヤベーカンジでした(汗)
POPが大好きで毎日イチャイチャしている夫なら、すんなりPOPを保定できるかと思ったのだけど…
超絶心配性の夫、暴れさせて呼吸が苦しくなったらかわいそうだと躊躇しまくりでできず
結局私がヒールになって1週間の投薬を終えました
小松菜撤去~青菜について考える
先生のご指摘通り、小松菜はすぐ撤去しました
POPは小松菜が大好きだったのでなんだか不憫
与えても良いと言われた青菜にチェンジしました
まずはサラダ菜
投薬5日目!
小松菜がなくて寂しそうなので、サラダ菜買ってきたよ😊
歴代インコ、今まで同じご飯あげてたけど甲状腺の病気になったのはPOPが初めて😲
ずっと男子インコ飼ってたから、女子インコがなりやすいのか聞いたけど、性別は関係ないそうです#セキセイインコ#セキセイPOP
\悪くないね😋/ https://t.co/saiELpGq73 pic.twitter.com/8fEFpbxSB2
— ころみ🦜✨ (@koromiiiii) February 6, 2020
次に大葉
小松菜禁止🤬のPOP
食べても良い大葉、あげてみたよ~あ、気に入ったみたいね
そんなに目を剥いて食べなくても😁#セキセイインコ#セキセイPOP #鳥好き\なにこれおいしっ‼️/ pic.twitter.com/IKCAcdtaNa
— ころみ🦜✨ (@koromiiiii) February 17, 2020
どちらも気に入ったようです!
そもそもインコに青菜を与えるのはシードでは摂取できないビタミンやミネラルを摂る為ですよね
大葉はすごく栄養あるイメージだけど、
サラダ菜って…なんかあんまり栄養ないような気がしてて、普段買う事もなかったのですが…
調べたらめっちゃ栄養ありました!
緑黄色野菜なんですね!
知りませんでした~
今後は私も食卓へ出そうと思いました!
しかし…先生もおっしゃっていましたが、野菜からビタミンやミネラルを摂るのはあまり期待しない方がよいそうです
今後、インコ用のサプリメントを活用することも視野に入れています
ただそれではPOPも味気なさそうなので、おやつ的に葉物は与えようと思っています
動物病院受診2回目
処方された「甲状腺ホルモン製剤」をちゃんと飲み切り、2回目の受診へ向かいました
病院へ向かう時、ちょうどころみ両親がうちに来る用事があったので、車で乗せて行ってもらいました
タクシー代、浮いた~♪
今回はたくさんの患者さんがいてかなり待ちました~
あ、鳥さんを病院へ連れていく時はケージでもキャリーケージでもブランケット等で外から見えないようにしておくのは必須ですよ~
日頃目にすることのない他の動物さんから見られるとびっくりするし、それは他の動物さんも同じ事ですものね
1時間くらい待ってようやく名前を呼ばれ、診察室へ入りました
どうですか~?
はい、お薬が効いていると思います
明らかに元気になっています!
まずは体重測定をするために先生が捕まえようとすると、逃げまくるPOP
今回は先生でもなかなか捕まえられませんでした
お~お~~前回の様子とは全然違いますね!
まずは体重測定…37g
POPは体格が良いので37~38gがベストです
良いですね!
では念のためもう1週間「甲状腺ホルモン製剤」を飲ませてください
そして今日からヨード摂取していきましょう
ヨードはどれくらい飲ませたら良いですか?
一生です!
また変な呼吸音が聞こえたり、様子がおかしかったら連れてきてくださいね
そっか~甲状腺腫は一生付き合っていく病気なんだな~
そんなこんなでヨード液をもらって帰りました
この日の診療料は…
再診料…500円
投薬料…1,050円
消費税…150円
交通費…タクシー片道970円
合計 2,670円
ヨード液摂取開始
病院でもらった「ヨード液」
50ccの水に2滴まぜて、普通の飲み水のように飲ませます
1日3cc飲んだらOKとの事
とくに警戒もせず、普通に飲んでいます
「ヨード液」はなくなったら私一人で取りに行く予定です
念のための「甲状腺ホルモン製剤」を飲ませる為の保定がどんどん難しくなってきて(笑)
ゴム手袋だけでは痛すぎるので最終的には軍手してからゴム手袋を重ねていました!
薬を飲ませて保定していた手を開くと攻撃してくるPOP
めっちゃ怖い(笑)
まあPOPになった気持ちで考えると…保定されるの嫌だよね~
冷たいゴム手袋でがんじがらめにされるの想像すると…ごめんね~と思うんだけど…
素手だと私、血まみれになるから(笑)
POPに嫌われてもしょうがないな…と思っていましたが…
「ゴム手袋していない手は、嫌な事をしない手だ」と認識したのか
普段の私に対しては特に変化を感じませんでいた
怖がってケージから出なくなるとかもありませんでした
呼ぶと指にも飛んでくるし…肩にも止まるし…
も~~そういうとこだぞ…!
最高のツンデレ!!(笑)
現在の様子
初診からおよそ1か月経過の現在はというと…
かなり回復したと思います!
そういえば…むせるような咳…以前から割としょっちゅうしていました
人間でも時々むせるから、インコもむせるのかな~と考えていましたが、やはり普通の状態ではなかったのですね
薬を飲み始めてからむせることは、ほぼなくなりました
朝のさえずり…おしゃべり(「ポップちゃん」「かわいい!」「よいしょ!」とか言えます)ポッポッポ~♪もよく歌っています
がむしゃら棒での作品作りにも励んでおります
仏師・一真やミケランジェロのような目で新しいがむしゃら棒を見つめるPOP…
わかるあなたは #ガラスの仮面 もしくは #ジョジョ フリークですねッ✨#セキセイインコ#セキセイPOP
\作るのではなく掘り出すのだ…/ https://t.co/jw1Lx9QWFI pic.twitter.com/DCpqohKPDD
— ころみ🦜✨ (@koromiiiii) February 22, 2020
「嚙むしゃら棒」嚙む事が大好きなインコにオススメです!!
それから…今まで使っていた水入れに50ccのヨード水を入れると、とても飲みにくそう
それに時々POPが敷いてある新聞紙をちぎって、水入れに入れたりしていたので新しく買い替えました
用心深いので初めは警戒していましたが、すぐに慣れましたよ
50cc入れるといっぱいになりますが~
ガタつくこともなく、水の交換もしやすそうです
すっかり元気になったように見えますが、甲状腺腫は一生付き合っていく病気
今後も気を付けてあげなくてはいけません
まとめ
幸いPOPは2週間ほどでいつもと変わらないまでに回復しましたが、もっと早くに気づき、病院へ連れて行けばよかったと思っています
甲状腺腫になった時のPOPの症状を今一度まとめます
日中は食欲あり・フンの異常なし・普通に飛ぶ・水浴びもする…一見元気そうに見えるけど
- さえずりが少なくなった
- 放鳥してもすぐケージに戻る
- ご飯がのどに詰まったようにしょっちゅうむせていた
- なんとなく活気がない
- ケージを暗くすると苦しそうにか細く鳴く
このような症状が見られたら、注意深く観察されると良いかもしれません
- 原因
ヨード不足
- 治療期間
甲状腺ホルモン製剤 投薬2週間(ヨード摂取は一生涯)
ヨードを分解する小松菜(青梗菜)は撤去
- 治療費(交通費含む)
通院2回合計 9,890円
今後も何か気づきや変化がありましたら、随時更新しますね!
インコと暮らしている方のお役に立てましたら幸いです
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
ころみ♪でした!
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